こんにちは、みっけです。
ボカロPとして活動する上で、宣伝方法を模索している方も多いと思います。
私は家族や友人知人にも一切を秘密にしてこっそり活動しているので、視聴者を0から1にする手段としてGoogle広告(Youtube広告)を選択しました。
イラストや動画を人に頼まず浮かせたお金を予算にしたので(1曲につき2万円)、現実的なラインかと思います。
もし同じように考えている方の参考になればと思い、実際に運用した結果を以下にまとめましたので参考にしてみてください。
この記事の前提
- 友人知人などリアルな場での宣伝はしてません。
- SNSもほぼ動いていないので、SNSからの流入は数字に影響していない思います。
- 予算は6万円(1曲につき2万円)ですが、Google広告特典によりさらにプラス6万円のクレジットを取得しているので、実際には合計12万円分の広告を、3曲に均等に振り分けた結果です。(1曲につき4万円)
- 広告はGoggle広告のインフィード広告を使用しています。Youtubeユーザーにおすすめとしてサムネイルが表示され、試聴されて初めて課金される方式です。
- 広告をした動画は以下の3曲です。
広告を運用した結果のメリットとデメリット
メリット
- 再生数が確実に増える。コスパ的には1再生につき1〜3円といった感じ。
- チャンネル登録者数が確実に増える。動画の内容次第では+1000人も全然狙えそうだった。
- 高評価やコメントも確実に増える。
デメリット
- 広告が止まった途端、再生回数も一気に減少し、ほぼ止まる。
- 外国の視聴者がほとんど。(日本に限定すると広告がほぼ回らなかった。)
予算6万円で運用した結果、増えた再生数とチャンネル登録者数
広告終了時点での総再生数
- 1曲目 Massive Massive 33,929再生
- 2 曲目 クラフトビールを好きな君が好き 22,655再生
- 3曲目 一◯八 32,087再生
各曲が取得したチャンネル登録者数
- 1曲目 Massive Massive +514人
- 2曲目 クラフトビールを好きな君が好き +199人
- 3曲目 一◯八 32,087再生 +277人
具体的な運用について
ここからは実際の流れと、気づいた点についてのまとめです。
1曲目 Massive Massiveの再生数の推移
4/28 動画投稿 予算15000円で1回目の広告開始
投稿日が連休中だったことで、実際に広告が動き始めたのは4/30でした。
Googleコンサルタント曰く基本的に広告のチェックはAIがやるらしいですが、実際には土日祝日は広告審査がされないと思った方が良さそうです。
4/29 再生数37
4/30 再生数135(広告が回り始める)
5/1 再生数733(この時点では広告たいしたことないなという感じ)
5/2 再生数2201(一気に増える。この日から1日1300再生あたりで安定する)
5/13 再生数13097 登録者数117(1回目の広告終了)
6/14 再生数13290 (広告なしの状態で一ヶ月につき200再生増えていた)
※6/15 2曲目クラフトビールが好きな君の投稿
Google広告の6万円分のクレジットをもらえるキャンペーンを使うことに決めたので、予算をアップしさらに+15000円の広告を出稿。
6/15 予算15000円で2回目の広告開始
6/15 再生数13355 (2曲目投稿にあわせて広告開始。)
6/16 再生数14447(1日1000再生あたりで安定)
6/30 再生数26340 (2回目の広告終了)
初回よりは伸び率が悪かったので、初投稿時に予算つぎ込めばもっと行ったかもしれない。
9/13 予算10000円で3回目の広告開始
ここからはクーポンキャンペーンによって手に入れた、クレジットでの運用です。
この時は地域を日本に絞ったり、広告範囲を「ボーカロイド」に絞ったりと、色々試してみました。結果としては日本、ボーカロイド、どちらも広告のオークションが激化しているようで、再生数が全く伸びず。(広告がクリックされないので予算も減らない状態)
広告クレジットを期限内に使いきれそうになかったので、最終的には範囲を絞らずに運用しました。
※9/13 3曲目一○八の投稿
9/18 再生数26532 (3曲目投稿前日)
9/19 再生数26547
9/20 再生数26659(広告開始。予算1日1000円✖️10日)
9/21 再生数26875
9/22 再生数27282
9/23 再生数27885
9/24 再生数28593(ここらへんから設定を戻す)
9/25 再生数29446(1日900再生あたりで安定)
9/30 再生数33929 (3回目の広告終了)
2曲目 クラフトビールが好きな君の再生数の推移
6/15 予算30000円で1回目の広告開始(1日あたり2000円)
この曲はクラフトビールというテーマだったため、一部の国や地域、未成年には広告が配信されないという制限がありました。
またそのため土日のAI審査が適用されず、土日広告の機会損失が出ました。
広告を出す時は審査かかる時間も考慮した方が良いと思います。
6/16 再生数74
6/17 再生数811(広告開始)
6/18 再生数1903(1日約1000再生で安定)
6/30 再生数13290(広告終了)
この曲は1再生につき2円以上かかり、コスパが悪かったです。ターゲットである10代に配信できなかったのが痛かったかも。誤算でした。
※9/13 3曲目一○八の投稿
9/13 予算10000円で2回目の広告開始
9/18 再生数13569 (広告開始前日)
9/19 再生数13577
9/20 再生数13590(広告開始。予算1日1000円✖️10日)
9/21 再生数13828
9/22 再生数14385
9/23 再生数15213
9/24 再生数16070
このあたりまでボーカロイドカテゴリのみの広告設定にするも、全然広告が回らず。設定を元に戻しました。
9/25 再生数17014(1日1000再生あたりで安定)
9/30 再生数22665 (広告終了)
3曲目投稿時のターンではなぜかMassive Massiveより再生数が稼げました。3曲同時に回していたので、導線が良かったのかもしれないです。
3曲目 一○八の再生数の推移
9/13 予算40000円で1回目の広告開始
6万円分のGoogle広告クレジットを手に入れたことで、専門のコンサルタントと打ち合わせができ、ターゲットを絞る方法を聞けたので、オーディエンスを「ボーカロイド」に絞ることに。
結果、ほとんど広告が配信されない状態になりました。
最終的には「ミュージックファン」にしぼることで、ある程度広告がまわるようになりました。
ちなみに地域を日本に絞っても、広告配信はかなり減るようです。
また、この曲も広告審査が土日をまたいでしまい、機会損失が出ました。
原因は広告文か動画タイトルに不必要な記号が使われていたことのようです。びっくりマーク連発とかも良くないらしい。
うまくいかないものです。
9/14 再生数98
9/15 再生数121
9/16 再生数126
9/17 再生数141(広告開始)
9/18 再生数256(広告がまわらず予算を使いきれない状態)
9/19 再生数1975(ここからターゲットをミュージックファンに変更)
9/20 再生数4401
9/21 再生数6412
9/22 再生数9166
9/23 再生数11794
9/24 再生数14510
9/25 再生数17533
9/30 再生数32381 (広告終了)
余談:動画のクオリティと広告の効果の関連性について
今回の3曲は動画も自分で作成したのですが、それぞれ動画の雰囲気を変えてみました。 (楽曲に関しては全部全力です。)
特に3曲目はあえてざっくりとした一枚絵+字幕的な歌詞のみで構成したのですが、Google広告での再生数にはあまり関係なさそうでした。
そもそもサムネイルをクリックされて初めて課金という方式なので、再生数に影響するのはサムネイルのみのようです。
チャンネル登録者数や、高評価、動画視聴時間に関してはバラつきがありますが、どんなクオリティでもGoogle広告による効果は一定以上担保されると考えて良さそうです。
というか広告が停止された途端どこからも流入がなくなるので、いわゆるバズる動画にならない限り、全て誤差の範囲といった感じでしたね。
広告以上の効果を出すにはやはりバズる動画をつくるしかなさそうです。
まとめ
広告を打つことによって数字的な効果は確実にありました。
特にYoutube収益化条件のひとつであるチャンネル登録者数1000人は現実的に狙えるラインなので、その点は大きな利点かと思います。
(私の場合は動画時間が短すぎて、もうひとつの収益化条件である総再生時間4000時間に全く届かないので、あまり意味はないですけど。)
またどんなクオリティでも再生数はかなり増えると思うので、チャンネルの見栄えを良くする目的であれば有用かと思います。
始めたばかりで再生数が二桁くらいで止まってしまう、などの状態であれば十分メリットはあるかと思います。
一方でちゃんとしたファンを増やすことにつながっているかは正直疑問な結果となりました。
私の運用では外国人の反応が大半だったので、その後のリーチがなかなか難しいと思います。
ただ私は日本人相手のSNSもちゃんと運用できてないので、そこらへんしっかりできる人であれば話が違ってくる可能性も十分あるかと思いました。
以上、長くなりましたがもし何か参考になれば嬉しいです。
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